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「素組み」のコツ

 

うまくスミが残らない場所にスミ入れする方法
プラスチックの地にガンダムマーカースミ入れ用(...に限らず)でスミ入れをする際、どうしてもうまくスミ入れすることが出来ない(うまく線が残らない)場合があります。たいていはスジ彫りが太かったり、金型の都合上深くスジ彫りが出来ない個所だったり、単なる段差な場所だったりするせいなんですが...。そういうところって、軽くふき取っても全部ふき取られてしまいますね。
そんな時の方法です。
「ケガキ針」を用意します。DIYショップとかに行けば売ってあると思います。コンパスなどの針でも代用可能です。出来るだけ先が細くとがったものを用意してください。
スジ彫りをしたいラインに沿って、ケガキ針で軽く、丁寧になぞります。
その後でスミ入れし、ふき取りをすると、ちゃんと線が残っています。
つまり「ケガキ針で線状の傷をつけ、その傷にスミ入れ塗料を染み込まている」わけですね。
くれぐれも余計なところに傷をつけてしまわないよう、そしてあまり線が太くならないように、丁寧になぞりましょう。
 
スミ入れのタイミング
ずばり、パーツを切ってゲート処理、部分塗装するのなら部分塗装をした後、つまり「パーツを組む直前」です。
なぜかというと、はめる両方のパーツをまたがるスジ彫りに線を引く場合、組んだ後でスミ入れするとはめたパーツの間(接着する場合の接着面)にそってスミが入ってしまうからです。
 
タミヤアクリルカラー用溶剤X-20Aの話
「素組みでOK!!」講座ではガンダムマーカースミ入れ用のふき取りにこの溶剤を使うことをすすめていますが、雑誌等ではタミヤエナメルカラー用溶剤X-20をすすめていることが多いです。ただ、バンダイが使用しているプラスチックでエナメルカラー溶剤X-20を使いすぎると「パーツが割れてしまう」ので、アクリルカラー溶剤X-20Aを使うほうがいいと思います。
ただ、このアクリルカラー溶剤X-20A、ちょっと使う際に注意点があります。
この溶剤は、ほかの溶剤(ラッカー系、エナメル系)に比べて乾燥が遅いのですが、溶剤の中の「一部の成分だけ、先に蒸発する」ようです。ですから、塗料皿等に少量取って長い時間ふき取りに使っていると、だんだんとふき取りにくくなっていきます。これは多分一部成分が蒸発したからではないか、と想像しています。(ほんとのところはタミヤさんに確認してみないとわかりませんが...)
少量ずつ使用する場合は、1時間ぐらい経ったら新しいのに変えたほうがいいでしょう。
(大瓶に直接綿棒やティッシュを付けている(笑)場合は、こまめに瓶にフタをしたほうがいいでしょう)
 
究極のゲート処理 その1
「このページを見た」という方からの質問で一番多いのが、「ゲート跡をきれいに消す方法」です。ここではその「一番確実にきれいになる・失敗の少ない」究極の手順を書きます。
  1. 「ゲートを1〜2mm残して」ニッパーで切ります。下の「処理前」の写真がちょうど1〜2mm残して切り取った状態です。(図1.A)
  2. 棒やすりでギリギリまで削ります。多少まわりに傷がつくのは仕方ないです。が、できるだけつけないようにしてください。(そういうのに限って深い傷だったりしますから) あと、棒やすりは「押して削る」のが鉄則です。押して引いてゴシゴシさせるのではないです。(図1.B)
  3. サンドペーパーで削ります。ゲートの周りも含めてきれいになるように。上にトップコートをする場合には400番〜800番→1000番〜1500番までの2段階くらいでいいですが、究極をめざす場合には2000番をさらに使います。おすすめは400→600→1000→2000です。なお、平たんな面にサンドペーパーをかける場合、あて木をして使ったり、二重三重に折って使うようにしましょう。あて木にはプラ板、棒やすり、調色スティックなどを使うと良いでしょう。(図1.C)
  4. さらにコンパウンドをかけます。コンパウンドのかけ方は説明書きを参考に。(笑) 必ず模型専用のものを使ってください。スジ彫りなどにコンパウンドがつまってしまったら、古い歯ブラシなどで水洗いしてください。(図1.D)
究極のゲート処理その1
こっちが処理する前で
究極のゲート処理その1 使用前
こっちが処理した後です。
究極のゲート処理その1 使用後
全然ゲート跡が見えないでしょう?ただ、どうしてもゲートのあった所が若干黒ずんで見えてしまうことがあります。さすがにこれはどうしようもないです。
 
究極のゲート処理 その2
今度は逆に「一番手っ取り早く」処理する手順です。ニッパーのほかはデザインナイフしか使いません。(笑)
  1. 「その1」と同じようにニッパーで1〜2mm残して切り取った後、片方からナイフを入れます。この時一度に切り離すのではなく、2/3くらいで止めておきます。また、面に平行に入れるのではなく、気持ち斜め上に向かって浮かすようにしてください。(図2.A)
  2. 反対側からおなじようにナイフを入れます。これでゲート部分が切り取られます。そして、後にはかるい三角の「もり上がり」が残っていることになります。(図2.B)
  3. 「もり上がり」を平面に近くなるように削っていきます。一度に仕上げようとすると失敗しやすいです。少しづつ削っていくようにしましょう。(図2.C)
究極のゲート処理その2
で、こっちが処理前で
究極のゲート処理その1 使用前
こっちが処理後です。(2つゲート後がありますが、右側だけ処理しています)
究極のゲート処理その1 使用後
やっぱり「その1」には及びませんが、慣れるとかなり目立たなくさせることが出来ます。