艦体について
『銀河英雄伝説』に登場。
「疾風ウォルフ」の異名を持つ、ウォルフガング・ミッターマイヤー提督の艦隊旗艦。
異名どおり、ミッターマイヤーは迅速な指揮と艦隊運用には並ぶものがないと言われる。そのため、作戦においては先鋒を命じられることが多かった。「ベイオウルフ」はまさに帝国軍の「顔」と言えるだろう。逆に陣頭に立つため砲火にさらされることも多く、アムリッツァ会戦と回廊の戦いにおいて被弾を経験している。
中将として、(当時の)ローエングラム元帥の元帥府に転属した時からこの艦を乗艦としている。それまでの乗艦だった標準戦艦タイプに使用していた赤いラインをこの艦にも施した。
系列艦にロイエンタール提督の「トリスタン」がある。
キットについて
キットはレジンキャストパーツ×3、メタルパーツ×6。
レジンキャストはきれいに抜けているのだが、本体先端部分のパーティングラインに段差があり、きれいに修正する必要がある。他もパーティングラインを消す作業は丁寧に行ったほうが良い。修正しやすい個所にラインがあるので作業は簡単なのだが、逆に言えばきれいに消さないと目立ってしまう。
左右のエンジンパーツと本体との接続は、真鍮線で補強しておかないと左右のエンジンパーツが重いので危険。今回は1.5mm真鍮線を片側2本計4本使用して補強した。
メタルパーツがあるのでタミヤサーフェーサープライマーで下地塗装。その後、グンゼ
Mr.カラーで塗装。
・全体 軍艦色2+黒少々
・赤ライン モンザレッド90%+黄10%
・球形パーツ等 明灰白色
・パイプ、メカ部分等 ミッドナイトブルー
・ノズル内部 黒
赤ラインの塗装については、赤より全体に塗るグレーのほうが隠ぺい力が強いので、
・ライン部分全体を白でエアブラシ
・その上に赤をエアブラシ
・ライン部分のみをマスキング
した上でグレーをエアブラシで塗っている。
塗装後、タミヤエナメルカラー黒でスミ入れ&ウォッシング。
赤ライン上にデカールを貼る事になるのだが、デカールの真下にスリット(スジ彫り)が来ることになる。貼った後何もしなくてもいいのだが、今回はスリットにそってアートナイフで切りこみを入れ、マークソフター(注1)でなじませている。
最後につや消しクリアーをスプレーし、つやを整えている。
注1:「マークソフター」水貼りデカールを曲面などに貼る場合に、うまく密着させることができないことが多い。その時にこの軟化剤を塗ってデカールをやわらかくし、なじませる。レーシングカー模型のデカール貼りには必須のアイテム。 |
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帝国軍標準戦艦と比較 |